変態とは何か? 手の込んだ一生を送る昆虫たち(ナショナル ジオグラフィック日本版)

【リンク先抜粋】
 終齢(幼虫の時代の最後の齢)の幼虫が脱皮すると、完全変態を行う昆虫はさなぎになる。ガのように、糸を出して硬い繭を作り、その中に閉じこもるさなぎもいる。できあがると、止まっている枝や葉から絹のような糸で逆さまにぶら下がる。  他にも、さまざまな技術が駆使される。熱帯アメリカに生息するヘラクレスオオカブトは、2年近くの幼虫期を過ごした後、十分な量の排泄物を貯め込み、頑丈な蛹室(さなぎとして閉じこもる部屋)を形成する。 「ほとんどの甲虫は、蛹室や繭を作りません」と、昆虫に関する著書を数多く出版している、英国の昆虫学者リチャード・ジョーンズ氏は語る。なお、同氏は大学や組織には所属していない。「終齢の幼虫は、単に脱皮してさなぎになるだけです。テントウムシは、葉っぱにくっついてこれを行います」。寝袋は、必要ないのだ。  一部のトビケラは、生まれた川の石や貝殻などで巣を作ってその中でさなぎになるし、ミツバチの幼虫は巣の内部の小部屋の中でさなぎになる。

続きはこちら

(2020/09/06)