実写版「ムーラン」監督、1000人から選ばれたヒロインに課した過酷なオーディションを明かす(映画.com)

【リンク先抜粋】
 [映画.com ニュース] アニメ版「ムーラン」といえば、「リトル・マーメイド」で復活を遂げたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作した一連のミュージカルアニメ映画のひとつだ。中東(「アラジン」)やアフリカ(「ライオン・キング」)、フランス(「ノートルダムの鐘」)、ギリシャ(「ヘラクレス」)など、主に外国に伝わる物語にインスピレーションを求めた同社は、中国の伝説「花木蘭」をモデルにした「ムーラン」を1998年に発表。アジアが舞台の物語がディズニーアニメとして世界公開されたことは快挙だったものの、描写やストーリー展開、配役にはハリウッドのステレオタイプが反映されていた。  それからわずか10数年のあいだに、外国文化に対するハリウッドのアプローチは大きく改善された。その最先端にいるのがディズニーであり、2019年に公開された実写版「アラジン」を見ても分かるように、作品の題材となる文化に最大限の敬意を払っている。  その路線は中国を舞台にした実写版「ムーラン」にもきちんと引き継がれているが、むしろこの作品におけるディズニーの最大の快挙は、「クジラの島の少女」(2002)のニキ・カーロ監督に映像化を託したことだろう。かくして、ヒロインの成長を丁寧に描きつつも、ダイナミックなアクション大作が仕上がった。  映画.comは、新型コロナウイルスの感染が拡大する前に、ニキ・カーロ監督と主演のリウ・イーフェイに取材を敢行。数回の公開延期を経て、ついにディズニー+での配信が決まったいま、インタビューをお届けする。(取材・文/小西未来) ――まずは、ニキ・カーロ監督におうかがいします。ニュージーランド出身のあなたにとって、中国の物語を描くことに抵抗はありませんでしたか? カーロ 「クジラの島の少女」のときから、私は自分の文化圏の外にある題材を扱ってきました。そうした作品を手がけていくうちに、その文化特有のものとして優先して描かなければいけないことを見いだす術を身に付けました。それさえ外さなければ、本質を描きつつも、世界中の誰にでも伝わるユニバーサルな作品にできる。「ムーラン」の場合は、まずは本国に行って、あの偉大な国をはじめて体験しました。その後は、プリプロダクションから撮影、ポストプロダクションに至るまで、各部門が常にリサーチをして、可能な限り具体的で正しい描

続きはこちら

(2020/09/06)