セオリーに反し、予選Q3で早めのコースインをしたメルセデスは「正しかった」とPPのハミルトン|F1イタリアGP(motorsport.com 日本版)
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2020年のF1第8戦イタリアGP予選でポールポジションを獲得したのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。メルセデスは通常より早いタイミングでQ3最後のアタックを行なったが、それには昨年の教訓があった。
【動画】2020F1第8戦イタリアGP予選ハイライト
高速のモンツァ・サーキットで行なわれるイタリアGPの予選では、前を走るマシンのスリップストリームを使うために各車が密集した状態となる上に、各車がマシン同士の適切な間隔を空けてアタックに向かおうとするため、渋滞が発生しやすい。昨年のQ3では、トップ10のマシンがお互いに牽制してスロー走行となり、結局ほとんどのマシンがタイム計測に間に合わないという事態が発生していた。
しかしながら今回のメルセデスは、Q3の残り時間5分という余裕のある時間帯からコースイン。したがって彼らが集団の先頭につける形とはなったが、余裕をもって最後のアタックを完了することができた。
1年前の出来事が、メルセデスのアプローチを変えたのか? 予選後にそう尋ねられたハミルトンは、次のように答えた。
「基本的に、チームは路面コンディションを最大限生かすために、できるだけ遅いタイミングで予選を走りたいと思っている。でも今回はそうではなかった」
「昨年の予選から学んだことは、最後の最後に走ることは僕たちにとってベストではなかったということだ。戦略チームはタイミングの面で素晴らしい仕事をしてくれたと思う」
「これは昨日も今日も話し合ったことだ。最終的には、これが正しかったと思う」
ハミルトン曰く、メルセデスはスリップストリームによって得られるアドバンテージ、いわゆる“トウ”を得ることについても議論をしていたという。ただハミルトンは、トウを得て走ることと、クリーンエアの中で走ることの違いはそれほど大きくないと感じている。
「トウを使って走っている時と、クリーンエアで走っている時の(ラップタイムの)差は、非常に小さいと思う」とハミルトンは言う。
「どちらが良いとは言えない。トウを使うのがベストだと言う人もいるけど、そうすると中間のセクターと最後のセクターでロスがある」
「最終的には、今日の結果にとても満足しているし、感謝しているよ」
今回のレースから、パワーユニットのいわゆる“予選モード”が禁止されたことによって、メルセデ