FC東京のMF安部が2ゴール、東京五輪も視野の22歳「自信になった」(産経新聞)
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JリーグのFC東京が2日、名古屋を下した。
FC東京のMF安部が日に日に存在感を増している。4強を懸けた一発勝負の名古屋戦で後半38分までプレーして2ゴール。準決勝進出の原動力となった22歳の大卒ルーキーは、「勝利に貢献できたのは素直にうれしい。ゴールも自信になった」と喜んだ。
0-0の前半37分、ディエゴオリベイラが右サイドからクロスを送ると、ニアサイドへ詰めた永井の背後に入って左足で合わせる。1-0の後半8分にはペナルティーエリア内の左サイドでディエゴオリベイラからパスを受け、左足で放ったシュートはポストをたたいてネットを揺らした。
171センチと小柄な体をいかした運動量と敏(びん)捷(しょう)性が光る。自身2得点目の起点は、自らが自陣から前線へ送ったパス。そこからゴール前まで攻め上がる献身的な姿勢も得難い長所で、「夢であり目標」と出場に意欲をみせる東京五輪に向けたアピールにもなった。
FC東京の中盤は、今季中に日本代表の橋本を海外挑戦で、主将の東を故障で失った。台所事情が苦しい中、J1でも全14試合中13試合に出場。不可欠な戦力になっている成長株は、「2人がいなくても自分が引っ張っていく」と中心選手の自覚をにじませた。(奥山次郎)