桧山進次郎氏が語る「藤川球児全盛期の9回の守り」(日刊スポーツ)
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阪神藤川球児投手(40)が今季限りで現役引退することが31日、明らかになった。阪神球団が同日、発表した。
【写真】サヨナラ犠飛を放ち新井貴浩、藤川球児と抱き合って喜ぶ桧山進次郎(2011年7月13日撮影)
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体調を戻してまだ投げられると思っていたので、驚きました。思うようなボールが投げられない歯がゆさがあったのだと思う。また1人、ともにプレーした選手が辞めるのは寂しい。
若手の頃、神宮外苑での練習で、球児が投球練習していた。「打席に立ってやるわ」とピッチングを見た。低めにきたボールが落ちないのが印象的だった。カーブは上にポンと上がって、落ちてくる。真っすぐが速くなったらいいのに、と思っていたら、その後、球速が増した。研究もしただろう。あの変化していく姿は、ファームの選手に勇気を与えた部分がある。
全盛期は、9回の守りは「いらんやろ」と思わせるほどだった。右打者がライトに打球を飛ばしても、頭上を越すことは絶対にない。かなり浅めに守っていた。いろんな経験をしたし、今後に生かしてもらえたら。とにかくお疲れさまでした。(日刊スポーツ評論家)