広島リリーフ陣への〝連投制限〟解除へ 横山コーチ「4連投あり得る」(東スポWeb)
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もう四の五の言っていられない。借金6で前半戦を終えた広島が巻き返しに向けてリリーフ陣に設けていた〝制限〟を解除する。自身も現役時代にブルペンを支えた横山竜士投手コーチ(44)は「今のところは(最大で)3連投まで。ただ、そこは分からない。リリーフ陣には4連投も状況次第であり得るという覚悟を持っていてほしい」と訴えた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響から、今季は6連戦が続く変則的な日程になっている。各球団とも救援投手に過度な負担がかからないよう配慮しており、広島も例外ではなかった。開幕から8月末までの3連投は、薮田の2回(うち1回は移動日を挟んだもの)と塹江の1回だけだ。
しかし、この先は13連戦も控えている。今季のセ・リーグはCSが行われないため、頂点を目指すには多少の無理も致し方ないという面があるのも確かだ。
広島では2018年8月にフランスアが稲尾和久の日本記録に並ぶ月間18試合登板の活躍を見せて、リーグ優勝を手繰り寄せた。16年からのリーグ3連覇は打ち勝ってきた印象が強いものの、救援陣の踏ん張りも大きかった。大型連勝で巻き返しを図るにはブルペン陣の獅子奮迅の働きぶりが必要で、若手のさらなる成長を促すために数多くの登板を経験させたいとの思いもある。
もちろん、故障させるわけにはいかない。横山コーチは「登板過多になれば起用法は考えないといけない」とも話し、選手のコンディションにはこれまで以上に細心の注意を払っていくという。
開幕直後は守護神に予定していた新加入のスコットが2敗を喫するなど大誤算で、ブルペンは火の車だった。それに比べて最近ではセットアッパーに塹江、抑えにはフランスアが定着。島内やケムナら若手も台頭し、救援陣の層も厚くなってきた。
6年目にして開花し、ここまで25試合に登板して3勝2敗13ホールドの塹江は先週2度のイニングまたぎも経験したが「使ってもらっていることに感謝して投げていきたい」と腕をぶしている。残り60試合。いよいよ鯉のブルペンにムチが入る。