先場所Vの照ノ富士、前頭筆頭に昇格 「予想より上がっちゃった」(産経新聞)
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幕尻の前頭17枚目から同筆頭へのジャンプアップは、照ノ富士自身も想定外だったようだ。オンラインで記者会見し、「予想よりもかなり上がっちゃった。『これぐらいやってくれるんじゃないか』ということで上げてくれたと思う。責任もあるので頑張りたい」と表情を引き締めた。
大関から関脇に落ちた平成29年九州場所以来、約3年ぶりに上位と総当たりする番付に戻ってきた。同年夏場所以来となる横綱との対戦も予想され、どこまで通用するか見ものだ。勝ち越せば三役復帰の可能性が高く、「できるだけ多く勝ってチャンスを逃さずつかみたい」と目標を語った。
両膝のけがなどで序二段まで転落。そこからの復活優勝は見る人の心を打った。しかし、本人が余韻に浸れる時間は短かった。7月場所後、ほとんど休まずに稽古を再開した。「今場所が終わったら来場所が始まっている」という兄弟子の安治川親方(元関脇安美錦)の教えを実践するためだ。
新型コロナウイルスの影響で外出が制限される中、筋力トレーニングが楽しみになった。「この筋肉がまだ足りないとか、相撲の時に必要かなとか考えている」。ストイックなまでに自分の体と向き合う。
大関復帰を期待する声は大きいが、本人はいたって冷静だ。「近づいてきたな」と言いつつも、「特に戻りたいという意識はない。1日1日集中してやって、結果がついてくればいい」。目の前の勝利を求め、無心で土俵に上がる。(浜田慎太郎)