地球の生命は「15パーセント」の確率で今日まで生き延びてきた可能性(sorae 宇宙へのポータルサイト)
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地球では短期間に数多くの種が絶滅する大量絶滅が度々起きてきました。約6600万年前の中生代白亜紀末に起きた恐竜などの絶滅はよく知られていますし、約3億5900万年前の古生代デボン紀末における大量絶滅が太陽系の比較的近くで発生した超新星爆発の影響によって発生した可能性を指摘する研究成果が先日発表されています。
津村氏は過去5億4000万年間の海洋生物に関する化石のデータベースをもとに、大量絶滅の規模と頻度を解析しました。その結果、5億4000万年前から現在までの間に地球の生命が絶滅せずに生き残れた確率は約76パーセントであることが判明したといいます。ただ、地球の生命は約40億年前に誕生したと考えられているものの、5億4000万年前よりも古い時代の情報は十分ではないため、生命の誕生から分析対象の時代までは約35億年もの開きがあります。
そこで津村氏は、直近の5億4000万年分の情報から得られた大量絶滅の頻度が40億年前からずっと一定だったと仮定した上で、地球に生命が誕生してから現在までの間に絶滅することなく生き残れた確率を推定。その結果、約15パーセントという結果が得られたとしています。言い換えれば、地球の生命は約85パーセントという決して低くない確率で、今日まで存続できなかった可能性があることになります。