【今週の☆☆☆】実話ベースの衝撃作 『オフィシャル・シークレット』、逃避行する男女を描く『ソワレ』…週末観るならこの映画!(MOVIE WALKER PRESS)

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MOVIE WALKER PRESSスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今回は今週末の公開作品をピックアップ。国家権力に立ち向かう女性諜報員が主人公のサスペンスや、村上虹郎&芋生悠が共演のドラマ、メル・ギブソンが悪徳刑事を演じるアクションなど見ごたえたっぷりの3本! 【写真を見る】ある事件をきっかけに、翔太とタカラは逃避行をはじめる(『ソワレ』) ■勇気ある告発をした女性の正義に胸が熱くなる…『オフィシャル・シークレット』(公開中) 2001年の米同時多発テロの報復として“大量破壊兵器”を喧伝し、イラク戦争を仕掛けようとした、まさに前夜の物語。2003年、イギリスの諜報機関に勤めるキャサリンが、米NSAからイラク攻撃をするため違法工作を促すメールを受け取る。その内容に憤った彼女は、マスコミにリークするが―。 驚くべき実話がベース。オブザーバー紙の告白記事も空しく、その後の展開は歴史が示す通りだが、世界中が遅ればせながら抱いた“悔恨”をもってしても、果たして“自分ならできるか?”と自問せずにいられない。なにしろ“裏切り者”と突き上げられ、国家を敵に回すのだから。正義を通すとは、いかに困難なことだろう。だが、だからこそキャサリンの「私は政府に仕えていない、国民に仕えている」というセリフに痺れる!国民を裏切って(嘘をついて)違法な戦争が行われた。その重大さを忘れてはいけない。熱くならずにいられない、渾身作だ。主演のキーラ・ナイトレイ、弁護士役レイフ・ファインズの抑えた熱演も必見。(映画ライター・折田千鶴子) ■日本映画界に一石を投じる一作!…『ソワレ』(公開中) 俳優の豊原功補と小泉今日子らが立ち上げた映画制作会社「新世界」。その第1回プロデュース作品となる本作は、人気コミックやベストセラー小説の映画化が主流になった日本映画界の現状に異を唱えるような仕上がりになっている。短編の『此の岸のこと』(10)、長編デビュー作『燦燦-さんさん-』(13)で注目された外山文治監督が自らのオリジナル脚本を映画化。役者になる夢を持ちながらも満たされず、オレオレ詐欺の片棒を担いで日銭を稼いでいた青年の翔太が、生まれ故郷の和歌山の田舎町で出会った高齢者施設で働く女性タカラと一緒に逃避行する姿を描いたものだ。展開にはそれほど新鮮さはない。だが

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(2020/08/28)