トラスコ中山(9830)、株主優待を廃止! 優待品費用が2億3000万円に膨らんだため、希望の商品と交換できたポイント制の優待を、2019年実施分を最後に廃止(ダイヤモンド・ザイ)
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トラスコ中山株式会社が、株主優待を廃止することを、2020年8月21日の13時に発表した。
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トラスコ中山の株主優待は、毎年12月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて『株主優待ポイント』を贈呈(ポイントは、パンフレット掲載の商品から選んで交換できる)」というものだった。
しかし、トラスコ中山の株主優待は2019年12月末に実施された分を最後に、廃止される。
トラスコ中山は平成6年度に株主優待を導入。お米や日用品などと交換できるポイント制の株主優待は人気となり、株主の数は増加して約5万人に増えたものの、一方で株主優待のコストが約2億3000万円に増加したほか、株主総会の運営費用なども増加したことが、今回の廃止の要因だという。
●廃止されるトラスコ中山の株主優待制度の詳細
◆廃止されるトラスコ中山の株主優待制度の詳細
基準日
保有株式数
株主優待内容
12月末
100株以上
株主優待ポイント5000ポイント
1000株以上
株主優待ポイント1万ポイント
トラスコ中山の2020年8月21日時点の株価(終値)は2509円なので、株主優待が廃止されずに継続されていれば、利回りは以下のようになっていた(※1ポイント=1円として計算)。
(100株保有の場合)
投資金額:100株×2509円=25万900円
優待品:「株主優待ポイント」5000ポイント
優待利回り=5000円÷25万900円×100=1.99%
(1000株保有の場合)
投資金額:1000株×2509円=250万9000円
優待品:「株主優待ポイント」1万ポイント
優待利回り=1万円÷250万9000円×100=0.39%
トラスコ中山の株主優待は、これまでパンフレットから好きな商品を選んで交換できる「株主優待ポイント」が贈呈されていたが、2019年12月に実施された分を最後に廃止することが決定まった。お米や日用品など、便利な商品と交換できて人気の株主優待だったため、失望している個人投資家は多いだろう。
トラスコ中山は切削工具や生産加工用品、工事用品、作業用品などの卸売を手掛ける企業。2020年12月期の連結業績予想はレンジ形式で発表されており、売上高1985億4800万円~