【後編】毒家族に生まれて ~エルヴィス・プレスリー一族を孫の代まで呪った母と息子の相互依存~(ELLE ONLINE)
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パーカーの作品選びや背任行為を苦々しく思っていた。年間3本、兵役後突然死するまで27本もの映画を撮らされ疲弊していったが、それでもエルヴィスは彼を決してクビにしなかった。パーカーが経済的にエルヴィスに依存していたのと同様、エルヴィスも彼に依存していた。妻プリシラも同様だったし、亡くなった母との関係もそうだった。切れば楽になれるのに切れない。
まるで自分が働く動機付けを探すかのように、エルヴィスは生涯自分に依存する人間を求めた。
生まれてから24歳までは両親。
23歳から38歳までは妻とその家族。
そして20歳から死ぬまではマネージャー。
スターになるにも、結婚するにも、歌を捨て映画俳優として年に3本のペースで撮影をこなすにも、裏には自身への経済的依存が必ずある。
(写真)パーカーの都合で大きく脚本が変えられ、プレスリーが後に出演を後悔したと言われる『やさしく愛して(Love Me Tender)』(’56)より