新国立で初戦優勝の桐生「勝ち切れたのが収穫」(産経新聞)
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陸上のセイコー・ゴールデングランプリは23日、東京・国立競技場で行われ、男子100メートルは前日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)が向かい風0・2メートルの決勝を10秒14で制した。
フィニッシュラインを駆け抜けた桐生は、「一番は俺だ」と言わんばかりにテレビカメラに向けて右の人さし指を立てた。優勝タイムは10秒14。新国立競技場での初戦を見事に飾り、「勝ち切れたことが大きな収穫」と良いイメージを胸に刻んだ。
今回は実力者の小池や山県、多田がベストコンディションではなく、復調著しいケンブリッジとの一騎打ちになった。
桐生は予選を全体トップの10秒09で通過。約1時間20分後に迎えた決勝では、スタートでケンブリッジに先行されたものの、しっかり走りをコントロールして中盤で逆転した。後半の強さに定評のあるケンブリッジに追い上げを許さず、100分の2秒差で押し切った。
「中盤から後半は去年の世界陸上で(海外勢に)やられた部分。今年は少しは良くなってきているかな」と手応えを得つつある。
この日は新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客開催だった。国立競技場は来年の東京五輪の舞台だ。24歳のスプリンターは「お客さんが入って盛り上がっていると想像したら楽しくなる」と笑顔を見せた。(宝田将志)