芋生悠「豊原功補さんは絶対的に信頼、小泉今日子さんは姉御」(Lmaga.jp)

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──『ソワレ』は、芋生さんご自身「自分のやりたいことが徐々にできるようになってきた」という時期に取り組んだ作品とのことですが、そう思えたきっかけは何なのでしょうか。 2019年春頃の舞台『後家安とその妹』での経験がすごく大きかったです。それまでも自身を役者だと思っていたのですが、「私の仕事は役者です」と言うことが恥ずかしくなるくらい、周りの役者さんたちの仕事に取り組む姿勢が素晴らしかった。 言葉ひとつをとっても、お芝居をしているときの目の動き、所作、ただ立っているその後ろ姿だけでも重みが違いました。そしてお芝居だけではなく、人間としても大きな方たちばかりでした。 ──『後家安とその妹』は、今作同様に小泉今日子さんがプロデュースをつとめ、豊原功補さんが企画・脚本・演出、そして毎熊克哉、森岡龍らが出演した舞台ですね。 『後家安とその妹』を経験して、人としてもっと成長しようと思いました。私生活を充実させ、良いことも悪いことも振り幅を持たせる。目の前にいる人との会話を大切にする。2019年はそれを意識して生活していました。自分の足で歩けるようになったタイミングで、『ソワレ』にたずさわれたんです。そしてやっと、「役者をやっています」と言えるようになりました。 ──そういえば『ソワレ』には、翔太(村上虹郎)が参加する芝居稽古で、演出家から「本当の自分の経験を生かさなきゃ人には響かない」と指摘される場面があります。ホワイトボードには「リアリズム」「言葉を自分自身に落とし込んで現実のものとする」の言葉も。先ほどの芋生さんの話に通じるところがあります。 自分のなかで「経験」は毎回の課題なんです。目の前で起きること、経験できることはどれも大事にしていきたい。全力でちゃんと感じて、自分のなかで解釈を深めて、自分の意思で行動する。そういったことを芝居に生かしたいです。 ──確かにこの物語は「経験」がキーワードだと感じました。タカラは逃避行のとき、ビニールハウスで働いて、スナックに勤務することで生活を実感していく。これまでとはまた違う労働方法で、生活の成り立たせ方を知っていきます。 自分でメイクをして、服を選ぶ。そして自分の意思で働き始める。それからタカラの表情が変わりますよね。働くということに関しても、誰かに与えられてそうするのではなく、自分で仕事を選んで、価値を見出してい

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(2020/08/23)