大野雄大が今季初完封「そんなん無理」野茂に並べず(日刊スポーツ)

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<中日3-0DeNA>◇23日◇ナゴヤドーム 中日の大野雄大投手(32)が今季初完封で4連続完投勝利を飾った。DeNAの強力打線に連打を許さず散発5安打。奪三振は7で、野茂英雄の4戦連続完投星&2ケタ奪三振のプロ野球記録にこそ届かなかったが、2位DeNAに3連勝で1差ゲーム接近を導いた。次戦では「権藤、権藤、雨権藤」で知られる権藤博らが持つ、球団タイ記録の5戦連続完投勝利に挑む。 【写真】大野雄大をエアタッチで迎える与田監督    ◇   ◇   ◇ 最後は147キロの直球だった。今季初の完封劇は空振り三振で締めくくった。ミスター完投となった大野雄はマウンドで左腕を小さく突き上げた。 「きょうは3連勝がかかっていたので絶対に負けられへんと思っていた。うれしいです」。自身の記録よりチームの勝利に集中。その結果が5安打0封。球団タイ記録にあと1と迫る4試合連続完投での4勝目につながった。 「体の疲れ具合から(完投は)無理だと思っていた」と振り返る。だが、1回9球、2回8球。序盤の球数の少なさが完投への道を広げた。「12球団NO・1だと思っている」と語る守備陣への絶対的な信頼が、エースの疲労を吹き飛ばす。「内野ゴロさえ打たせておけばアウトになると思っているので。今日もゴロアウト多かったと思います」。堅守に守られた8個の内野ゴロが快投を後押しした。 近鉄野茂が90年に記録した4試合連続完投勝利&2ケタ奪三振のプロ野球記録もかかっていたが、3回まではすべて打たせて取った。「そんなん無理です。三振を取るということは球数も増えます。序盤に(三振が)取れなかったのでドキドキせず、気持ちよく投げられました。ちなみに何個やったんですか?」。7奪三振の結果すら知らなかった。 開幕戦から6試合勝利なく0勝3敗発進し、7月31日にようやく初勝利。そこから完投ショーが始まり、同時にチームも逆襲に転じた。今回は2位DeNAに3連勝してついに1ゲーム差に接近。最大9あった借金も1となった。「今はみんながどんな相手にも勝ちにこだわっている。勝利にこだわってやっていきたい」。次週登板が予想される巨人戦では、55年石川克彦、61年権藤博、06年佐藤充に並ぶ、5試合連続完投勝利の球団記録がかかる。だがエースの目標は完投ではなく、チームの勝利であり、優勝だ。【安藤宏樹】

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(2020/08/23)