新型コロナで逆風のビック酒販、新社長が実践する「O2O」戦略(BCN)
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【なぐもんGO・60】 新型コロナウイルスの影響で大勢で居酒屋に行く回数が減った代わりに、近所の酒屋やECで酒を買って自宅で楽しむ“宅呑み”需要が高まった。1992年の事業開始から順調に成長してきたビックカメラの酒販事業もこの波に乗っているかと思いきや、決算短信を見ると苦戦している。この状況を打開するのが、6月に就任した新社長 細山祐一氏の目下の課題。キーワードはオンラインとオフラインの行き来を促すO2O(Online to Offline)戦略だ。
●「夜の店」、インバウンド、オフィス需要が蒸発
ジェーシービー(JCB)とナウキャストが公開した国内消費動向指数「JCB消費NOW」によると、巣ごもり消費・宅飲み需要で「酒屋」は全体的に成長傾向にあった。一方、ビックカメラの2020年8月期第3四半期(2019年9月1日~20年年5月31日)決算では、酒類・飲食物の売上高は53億6200万円で、前年同期比12.8%減だった。ビックカメラの売上高に占める構成比は0.9%と低いが、細山社長は「大きく成長させていきたい」と意気込む。
ビックカメラの店舗でも、オンライン呑み会向けの商品を集めた売り場を設けたりして、宅飲み需要を取り込んでいた。ただ、同社の店舗は大都市の駅前立地。「在宅勤務や外出を自粛している状況では、そもそも駅まで来る人が減ったので、来店者数自体が少なくなっている」という。また、「よくビック酒販を利用していた“夜の店”も営業時間の短縮などで消費が減り、インバウンド需要も“蒸発”状態と、厳しい状況が続いている」と現状を説明する。
リアル店舗での買い物が減ったことで、代わって消費者が買い物をするようになったのはECだ。ビックカメラも例にもれず、酒販のECを強化する方針をとっている。急務なのは、酒類の商品紹介ページを整えること。現状では家電のテンプレートを流用しており、酒の「詳細スペック」や「仕様詳細」を紹介してしまっているからだ。
●サイトの改善やインフルエンサーを活用
「ECで買い物をする際、お客様は商品紹介のWebページを参照する。しかし、当社は今のところ、家電量販店のWebサイトのデザインでお酒を紹介している。こうした点を少しずつ適したかたちに変えていくことで、印象も変えていきたい」(細山社長)。
Webサイトを最適化するだけで