車重重いミニバンでもハイブリッドが人気? 「お得感」なくても選ばれる訳とは(くるまのニュース)
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世界初の量産ハイブリッド車であるトヨタ「プリウス」の発売から4年後の2001年、世界初のハイブリッドミニバンとして、トヨタ「エスティマハイブリッド」が発売されました。
その後、ハイブリッド仕様車の増加は止まらず、ミニバンにおいてもハイブリッド仕様を設定するモデルが続々と登場。
日本自動車販売協会連合会が発表した2020年上半期の販売台数ランキングによると、ミニバンのなかでトップ5に入るトヨタ「シエンタ」、ホンダ「フリード」、トヨタ「アルファード」、日産「セレナ」、トヨタ「ヴォクシー」は、いずれもガソリン仕様のほかにハイブリッド仕様をラインナップ。
また、それ以外の売れ筋ではないミニバンであってもハイブリッド仕様が設定されているモデルはかなり多いです。
しかし、ハイブリッド仕様とガソリン仕様には数十万円の価格差があります。それを燃料代の差額で上回って、ハイブリッドのメリットといわれる経済性の高さを享受できるのはひと握りのユーザーだといいます。
さまざまなハイブリッドミニバンをラインナップするトヨタの販売店スタッフは次のようにコメントしました。
「年間数万キロ以上乗るお客さまであればハイブリッド仕様の方が得かもしれません。しかし、一般的な年間走行距離の平均といわれる1万キロ程度で燃料代込の合計支出を見ると、『お得』と感じることは難しいと思われます」
そんななかでも、ミニバン市場にはハイブリッド仕様を用意したミニバンが多数登場している状況ですが、ミニバンユーザーがハイブリッド仕様を選択する理由とは、いったいなんでしょうか。
前出のトヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「いまも昔も変わらないのは、ハイブリッド仕様のイメージが良いことです。これは、特定の車種やミニバンというカテゴリに限らず、幅広い国産モデルでいえることだと思います」
ミニバンに乗るユーザーはファミリー層が多く、ご近所付き合いをはじめとしたこれまでとは違う人々とのコミュニケーションも増える年代の人も少なくありません。
そうしたときに、認知度および好感度が高いハイブリッド車に乗ることは価値があると感じるユーザーは少なからずいるということでしょう。
また、ハイブリッドミニバンを選ぶほかの要因として、次のように話します。
「給油の回数が2/3程度になることを魅力