橋口ハセさん死去 101歳 ド・ロ神父のオルガン弾き続けた(長崎新聞)

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 明治時代に現在の長崎市外海地区に赴任したフランス人宣教師、マルコ・マリ・ド・ロ神父ゆかりのオルガンを、50年以上にわたって弾き続けたお告げのマリア修道会出津修道院のシスター、橋口ハセさんが19日午後5時56分、老衰のため同市西出津町の同修道院で死去した。101歳。旧西彼外海町出身。告別式は21日に営まれた。喪主は同修道会会長、久志ハル子(ひさし・はるこ)さん。  外海の人々のために力を尽くしたド・ロ神父の教育を受けた両親に、神父の人類愛を聞いて育った。13歳で地元の修道院入り。ド・ロ神父記念館(同市西出津町)では神父がフランスから取り寄せたとされるオルガンを来館者のために弾き、人々が温かい音色に心癒やされた。 ◎包み込むような人柄  橋口ハセさんの訃報に関係者からは、橋口さんの全てを包み込むような人柄をしのぶ声が聞かれた。  橋口さんはかつて、ド・ロ神父記念館などを訪れる人たちのために神父のオルガンを弾き、来館者はそれに合わせて聖歌を歌った。橋口さんの温かい心に触れ、東京など各地から訪れるリピーターもいたという。  出津修道院の村上順子院長(66)は「おおらかで、いつもおもしろいことを言ってみんなを笑わせてくれた。愛される人だった。宝物をなくしたような気持ち」と悼む。  自身もカトリック信者で、親交のあった長崎市西出津町の日宇スギノさん(73)は「シスターはオルガンを通してド・ロ神父の心を伝えていたと思う。料理も上手で優しい人だった」と振り返る。  2009年に神父の生涯を描いた漫画「愛のひと」を出版した同市在住の漫画家、西岡由香さん(55)は神父のことを知るために、06年から出版まで橋口さんの元に通った。橋口さんも作品に登場。「『描いてくれてありがとう。あなたの手は神様のお恵み』と言ってもらえたことが、今でも自分の支えになっている」と話した。

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(2020/08/23)