新業態、ホームセンターとドラッグストアの融合店舗展開へ 福井の老舗と大手ウエルシア(福井新聞ONLINE)

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 ドラッグストア乱立による福井県内小売業界の競争激化の中、県内のホームセンターの老舗みつわが生き残り策として選択したのは、ライバル業界のメジャー企業との資本業務提携だった。提携を機に大型店の改装とウエルシア商品の取り扱いを計画する。みつわの山本丈雄社長(48)は8月18日、福井新聞の取材に「ドラッグストアとホームセンターの融合という、新しいスタイルを確立したい」と強調した。 ⇒資本提携する、みつわと薬大手ウエルシアの店舗  みつわは1976年の創業以降、食品や園芸、家電も含めたバラエティー豊かな品ぞろえで、一時最大10店舗を運営。ただ、ドラッグストアやホームセンター大手の進出により、価格競争を余儀なくされ、物流拠点を持たない単独での経営は厳しさを増していた。  2015年に就任した山本社長は「安売りだけの体質を転換しなければならない」と売上高よりも利益改善や顧客満足の方針に転換。「価格競争という弱点は大手と組むことで補完する」との考えを持ち続けてきた。  昨年、ウエルシアホールディングス(HD)から提携話を持ち掛けられた。「ライバルだと思っていた業界と組む発想が今までなかった」(みつわ関係者)という“意外性”のある提案だったが、協議はスムーズに進んだという。  ウエルシアは年内に坂井市などに新規出店を計画。県内進出の“後発組”で用地探しなどのハンディがある分、みつわの知名度と3店舗譲受により、早く店舗展開できる利点がある。両社の思いが合致し、資本業務提携に至った。  みつわは、ウエルシアHDへの第三者割当増資と店舗譲渡による資金で、来年の年明けから大型店の丸岡店、武生店、九頭龍店3店舗のリニューアルに着手する計画。調剤薬局の設置やウエルシア商品の薬剤、コスメなどを取り扱いたい考えで、協議を進めている。  「ウエルシアの商品調達力や販売力は業界ナンバーワンなので、当社の仕入れの改善や新商品の導入スピードが向上する。われわれが持ち得ない運営上のノウハウも享受でき、業務効率が期待できる」と山本社長。創業からおよそ半世紀を迎えるタイミングでのチャレンジに「ドラッグストアとの融合は地域のお客に喜ばれるはず。ドラッグストアやホームセンターなど同じような店舗形態がいっぱいある中で、新しい業態を模索したい」と意気込んだ。

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(2020/08/23)