イチローも重要視、梅野も西川も安打放った第4打席(日刊スポーツ)

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<阪神10-2広島>◇15日◇京セラドーム大阪 なるほどな-と思わずうなってしまった。8回、広島西川龍馬がそれまでタイミングの合っていなかった西勇輝からきれいな右前打を放ったときだ。 【写真】8回裏阪神2死二塁、中前に適時打を放つ梅野隆太郎 試合前の時点で阪神、広島の両軍でもっとも高打率だったのはセ・リーグ3位の広島鈴木誠也だ。その次が5位の西川、そして6位の梅野隆太郎と続く。その西川と梅野にはこの日、ある共通点があった。ともに3打席目まで安打がなかったことだ。だから4打席目を注目していた。 20年以上前。オリックス時代のイチローとの会話で忘れられないことがある。素人にプロの神髄など分からないと思われていたのだろう。ズバリ野球そのものの話をすることは少なかったのだが、そのときはなぜか興味深く、分かりやすい話を、自分からしてくれた。 「打率を落とさないコツみたいなのがあるんです。例えばワンサイドで負けている試合、それまで自分が3打数無安打だとするでしょ。その4打席目、勝敗には影響しないかもしれないけれど、とにかくヒットを打つんです。4の0と4の1では全然違う。最後に打てば次の試合にも気分よく入っていける。だから4打席目は重要なんです」 そんな話だったなあ、と思い出しながら見ていると西川が打った、そして西川同様、梅野も4打席目に打ったのだ。7回、先頭で打席に入るとケムナ誠からバックスピンの効いた打球を放ち、遊撃内野安打。8試合連続安打とした。 梅野はこれで気分を良くしたか8回にまわった第5打席でも中前適時打をマーク。3打数無安打だったのが終わってみれば5打数2安打。打率を上げた。 言うまでもなく打率、数字だけの話ではない。それを心掛けていれば、どんな展開になっても最後まで集中を切らさないはずだし、イチローが言ったように次戦にいい流れをつなげていく意味もあるのだ。 打率セ・リーグ10位の広島松山竜平もこの日、4打席目にしっかり打った。打っている打者はやはり分かっていると思った。 とにかく正捕手でチームトップの打率を誇る梅野の働きには大きな価値がある。6回には羽月隆太郎を二塁で刺し、西勇を懸命にリードした。勝っているから当然とはいえ、最後までしっかりと試合に入っていた。その力を、5割復帰のかかる16日にも発揮してほしいと思う。(敬称略)【高原寿夫】(ニッ

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(2020/08/16)