「27インチiMac」は2020年にどんな進化を遂げたのか 初の10コアCPUモデルで性能を確かめる(ITmedia PC USER)

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 iMacはMacの中で最も古いアーキテクチャだった。外観デザインの話ではない。唯一、T2チップが搭載されていないMacだったのだ。T2チップはセキュリティ対策チップとしてデビューし、現在でもAppleは「T2 Securityチップ」と表現しているが、その中身は(どの世代かはともかく)AppleのAシリーズプロセッサ、すなわちiPhoneなどで使われているSoC(System on a Chip)を別の形で活用しているものだと考えられている。  T2チップの主な仕事はSSDのハンドリングだ。その際、ストレージに記録する情報の暗号化も担当しており、Intelアーキテクチャのシステムとは完全に独立した形でストレージの安全性が保たれている。  T2がセキュリティチップといわれているゆえんだが、T2チップにはiPhoneが通常備えている他の機能も内包されている。例えばH.264コーデックのアクセラレーションで、動画圧縮時に用いることができた。  つまりAppleがiPhone向けの投資として半導体に実装しているさまざまな要素を、Macからも利用可能にするチップがT2といえる。  今回、27インチiMacにT2が搭載されるようになったことで、16インチMacBook ProやMacBook Airが受けていた恩恵が、iMacでも受けられるようになったということだ。  例えば解像度が上がった内蔵カメラ「1080p FaceTime HDカメラ」は、1080p対応になっただけではなく、S/Nがよくコントラストも高い映像が得られる。  もちろん、センサーの刷新で画素あたりの質が高くなっているのだろうが、カメラ開発競争の中にあるiPhone向けの開発成果をMacに生かしたともいえる。T2の中にはiPhoneで使われているISP(Image Signal Processor)が組み込まれ、カメラの映像をT2で処理してからMacに引き渡される仕組みになっているからだ。  同様の成果はオーディオ面にもある。3つのマイク音声を用いて信号処理を行い品質を高めたマイクの技術は、16インチMacBook Pro以降で導入されているものと基本的には同じだ。音域バランスやS/Nもいいが、ステレオ感も豊かな音がとれるようだ。  スピーカーの音質補正も同じ。従来も補正技術や低域の量感を補

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(2020/08/14)