「北朝鮮は“感染症の博物館”だ」脱北した感染症医師が語る北のコロナ対策(FNNプライムオンライン)

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ーー朝鮮で医師として働いていたころ、どんな感染症があったのか。 チェ医師: 「一言でいうと、北朝鮮は『感染症の博物館』のようなものだ。私が知るだけでも、腸チフス、パラチフス、コレラ、はしか…。北に存在しない感染症はないと言ってもいい。体制維持が重要視される北では、感染拡大防止策の基本となる周辺住民への情報公開ですら当局に禁止された。さらに、当時北朝鮮には正確な診断ができる設備も技術もなく、至る所で多くの病気が地域病として定着していた。」 ーー感染症が発生した際、北ではどのような対策が取られるのか。 チェ医師: 「今回の新型コロナウイルスの対策と同様、都市封鎖・通行制限といった対応をとる。北朝鮮が打ち出せるのは、こういった当局による接触の統制だけだ。逆に言うと、これまで幾度にわたってこのような対策は取ってきたからこそ、都市封鎖を始めとしたソーシャルディスタンスは、北の『得意技』と言えるだろう。」 ーー北朝鮮の医療体制は新型コロナウイルスに対応できるのか。 チェ医師: 「新型コロナウイルスが世界的に流行し始めた当初、ウイルスの消毒法として用いられたのが、ヨモギを燃やし部屋を消毒するというものだった。こんないつの時代かわからないような方法を、当局がメディアを通じて勧める。北朝鮮の医療がいかに科学的ではなく、劣悪かわかるだろう。」 北朝鮮が中朝境界を遮断したのは2020年1月22日。世界で最初に新型コロナウイルスの感染が拡大した“震源地”である中国・武漢市の封鎖が翌日の23日だったことを考えると異例の早さと言える。国際社会からの経済制裁が続いている状態で、対外貿易の9割を占めていた中国との境界封鎖に踏み切ったのだ。 経済へ与える影響が計り知れないことは容易に想像がつく中で封鎖を断行したのは、劣悪な医療環境が背景にあるとチェ医師は話す。一方で、ソーシャルディスタンスが「得意技」というのは、監視社会である北朝鮮の皮肉な副産物だ。

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(2020/08/14)