「ボトルtoボトル」推進で全清飲と東京都が連携 プラスチックの循環的利用促進を宣言(日本食糧新聞)
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全国清涼飲料連合会(全清飲)は東京都と「『ボトルtoボトル』東京プロジェクト キックオフ会議」をオンラインで7日に開催した。米女太一全清飲会長や小池百合子都知事に加え、全清飲の主要会員社が参加し、東京都と清涼飲料業界がコンソーシアム(共同事業体)を設立。使用済みPETボトルをPETボトルとして再生利用する「ボトルtoボトル」推進に向け、連携し、プラスチックの循環的な利用の促進を宣言した。
この取組みは東京都が取り組む「『未来の東京』戦略ビジョン」を推進する先導的事業として位置付けられており、戦略14ゼロエミッション東京戦略「持続可能な循環利用推進プロジェクト」の一環となる。
小池都知事は「東京都は2050年にCO2排出実質ゼロに貢献する“ゼロエミッション東京”の実現を目指すロードマップとしてゼロエミッション東京戦略を昨年12月に策定した。使用済みプラスチックを元の素材と同等の品質に戻す『水平リサイクル』が不可欠であり、使用済みPETボトルをPETボトルとして再生利用する『ボトルtoボトル』は、その先導的な取組みとなる。飲料メーカーの皆さまと一緒に、そして他の企業・団体の皆さまや都民に広く呼び掛けながら『ボトルtoボトル』のさらなる拡大を図り、その成果を他のプラスチックにも展開してきたい」とした。
全清飲は2018年11月に“2030年度までにPETボトルの100%有効利用を目指す”「清涼飲料業界のプラスチック資源循環」を宣言しPETボトルの「ボトルtoボトル」を推進している。
米女会長は「飲料業界は持続可能な社会形成を目指し、循環型社会・低炭素社会・自然共生社会に向けた取組みを行っている。今回、東京都と『ボトルtoボトル』推進に向け連携していくことは、とても心強い。循環型社会の実現の一つとしてプラスチックの『水平リサイクル』をけん引していきたい」と抱負を語った。
その後、河野敦夫全清飲専務から全清飲の活動や2018年度のPETボトルの有効利用率は98%であることなどを説明した後、全清飲の会員社であるアサヒ飲料、伊藤園、大塚製薬、キリンビバレッジ、コカ・コーラボトラーズジャパン、サントリー食品インターナショナル、ダイドードリンコ、日本コカ・コーラ、ポッカサッポロフード&ビバレッジの代表から現状の各社の取組みやコンソーシアムへの期待などを熱く語った。