三浦春馬さん出演のドラマ「太陽の子」15日放送 思い巡らせたい戦争の悲惨さと平和の尊さ(THE PAGE)
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作・演出の黒崎博氏が番組公式サイトに寄せたコメントによると、「一冊の古い日記を手にしたことが、始まりでした。そこには科学に情熱を注ぎ、青春を燃焼させる若い研究者の日常が書かれていました。原子物理学という新しい学問へのじりじりするような憧れと、一方でそれを兵器に転用することへの疑問。その姿は知らない誰かではなく、私たちと同じように生き方を探し続ける等身大の若者として迫り、僕は心を揺さぶられました。どうしてもその青春の形を物語にしたくなり、シナリオを書きました」とのこと。そして、テーマに強く共鳴してくれた人々によって作られ、海外からも大勢のスタッフが参加、合宿しながら撮り進めたという力作だ。
戦時下、日本でも軍部に複数の原子爆弾開発計画が存在していたといわれる。一つは大日本帝国陸軍の「二号研究」であり、もう一つが大日本帝国海軍の「F研究」で、日本の原子物理学者がほぼ総動員されたという。今作のベースとなったのは後者で、ミッドウェー海戦の大敗以来、主力艦船を失い危機感を募らせた海軍が原子爆弾の研究開発再開を企てたが、海軍には人材も設備もないことから京都帝国大学に研究を依頼することになったといわれている。
まさに今作の主人公・石村(柳楽)は、京都帝国大学の物理学研究室で原子の核分裂について研究しており、海軍から命じられた核エネルギーを使った新型爆弾開発のための実験を続けている。空襲の被害を防ぐための建物疎開で家を失った幼なじみの世津(有村)は修の家に居候することになるが、そこに三浦さん演じる修の弟・裕之が戦地から一時帰宅、再会を喜ぶ。爆弾開発の実験が思うように進まないなか、研究室のメンバーは研究の継続に疑問を持ち始める。そして裕之が再び戦地へ行くことになった矢先、広島に原子爆弾が落とされる。共演はほかにイッセー尾形、山本晋也、國村隼、田中裕子ら。