オジンオズボーン篠宮曉から教わった「コロナ禍を前向きに生きるヒント」(スポーツ報知)

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 お笑いコンビ「オジンオズボーン」の篠宮曉(37)が12日、都内で学習ドリル第2弾「オジンオズボーン篠宮曉の秒で暗記!漢字ドリル小学校1・2年生編」(宝島社)の出版記念イベントを行った。  学習ドリルとしては異例の累計5万部を超える大ヒット。漢字を分解して独特のリズムで覚えるのが篠宮流だ。例えば「空」はカタカナの「ウ・ル・エ」、「壊」なら「土(つち)、十(じゅう)、四(よん)、衣(ころも)」。難解字として有名な「鬱(うつ)」の動画はツイッターで再生回数300万回以上を記録。ちなみに覚え方は「キカンキワ、キョウ、ワチョ×4、ヒミー」だ。  始めたきっかけは意外なものだった。「(結成15年以内の規定がある)M―1グランプリに出られない芸歴になって、漫才でテレビに出るのが厳しい。それでマネジャーさんから『漢字検定1級が取れたら、クイズ番組に売り込める』と言われて『クイズ番組に出たい』と思って、勉強を始めました。そして中学時代にやっていた覚え方を思い出したんです」。芸人として行き詰まりを感じ、ピンチをチャンスに変えた。  最初はツイッターに掲載していたものが徐々に注目を集め、出版社からのオファーで学習ドリルを発売することに。それもシリーズ化されて「小学1、2年生編が発売されたので、今後の展開として中学3年まで全学年制覇したい」と意気込んでいる。TBS系クイズ番組「東大王」(木曜・後7時)の出演も果たし、当初の目標は達成。10月に行われる準1級の試験を今後の目標に日々、勉強に励んでいる。家庭では2児のパパ。親子で遊びながら、漢字を覚えるのも日課だ。  もちろん、芸人として漫才へのこだわりなど葛藤はあったと思うが、「漢字を勉強してクイズ番組出演を目指そう」と前向きに発想を転換させたことが、成功の要因だ。さらにツイッターで地道に発信し続け、注目を集めたことも大きなポイント。「前向きな発想の転換とデジタルの活用」。これはコロナ禍を生きる現代人に求められていること、目指すべき姿ではないだろうか。  今後は漢字ネタを漫才に取り入れることもできるだろう。コロナ禍で不自由な日々が続いているが、逆境を乗り越えるヒントを教わった気がする。初対面の記者に「漫才でテレビに出るのが厳しくなった」と弱みさえも素直に言えるオープンな人柄にも好感を持った。(有野 博幸)

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(2020/08/14)