アルカスSASEBO 開館20年、絆育み夢紡ぐ 「身近な存在」 文化活動の拠点(長崎新聞)

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 長崎県佐世保市三浦町の「アルカスSASEBO」が開館20年目に入った。この20年でコンサートや演劇など千本以上の事業を展開。入場者数は延べ約100万人に上る。佐世保の文化・芸術活動の拠点として、人と人の絆を育み、夢を紡いできた。  同館が産声を上げたのは2001年3月1日。国、県、市が実施した佐世保駅周辺再開発事業「レインボープロジェクト」の一環として、県が1998年から建設した。  市から業務委託(06年からは指定管理者)を受け、運営してきた佐世保地域文化事業財団(永元太郎理事長)によると、これまでの来館者数は約906万人。コンサートなど鑑賞事業を513本、その他の事業を497本実施。入場者数は約105万人に上る。  12年から自主事業で取り組む「アルカスSASEBOジュニアオーケストラ」は目玉の一つ。現在、市内外の小中高校生69人が所属。新型コロナウイルスの影響で今年3月から活動を中止していたが、6月から再開。来年3月の定期演奏会を目指し、週1回のパート練習をしている。  メンバーの県立佐世保北高1年、大久保元気さん(15)は、幼稚園の時、開館10周年記念市民ミュージカルに参加したのがきっかけで音楽での自己表現に目覚めた。合唱やピアノ、ドラムを始め、中学から同オーケストラで活動。大久保さんは「アルカスは身近な存在。お客さんに最高の演奏を見せたい」と目を輝かせる。  04年から年4、5回無料で実施する「ロビーコンサート」には毎回市民ら約200人が足を運ぶ。これまでにプロ、アマチュアの演奏家計861人が出演。ボランティアの運営委員(現在6人)が、職員と共に出演者の選考や司会、パンフレット配布などを担当し陰で支える。  当初から運営委員を務める小田原広子さん(65)=黒髪町=は、声楽家として活動するアーティスト。運営委は、ピアノや弦楽器など異なるジャンルの音楽家から選出される。「アルカスで演奏することが市民の目標になっている。そんな場があることがありがたい」と小田原さん。  同館は昨年、クラシック音楽の普及を通じ地域の表現活動を支える環境づくりに貢献したとして、地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞。20年目の今年は、新型コロナの影響で4月22日から5月24日まで長期休館を余儀なくされたが、「今後も文化育成に寄与したい」と永元理事長。市民の「夢舞台」の歩みはこれからも続

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(2020/08/14)