暑い夏のクールなデータ保存の話題。なぜ北極圏のスヴァールバル諸島がデータ保存の場所に選ばれるのか?(HARBOR BUSINESS Online)
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こうした「ある時点でのデータの保存」は、継続的に複数の方法でおこなうという。今回のフィルムメディアによる北極圏への保存以外にも、世界中のウェブ情報を保存している Internet Archive や、ソースコードを保管する Software Heritage での保存もおこなっている。
面白いところでは、Microsoft が開発した Project Silica での保管もおこなっている。Project Silica は、75mm四方、厚さ2mmの石英ガラスに、75.6GBのデータを保存できる技術だ。データをボクセルで保存し、2mmの厚さの中に100層以上のボクセルを積層できるそうだ(参照:PC Watch、ギズモード・ジャパン)。ちなみにボクセルは、ピクセル(pixel、画素)の3次元版だ。「volume」+「pixel」で「voxel」となっている。Project Silica で石英ガラスに保管したデータは1000年持つという。
このように複数の方法でデータを残すのは理に適っている。全て同じ方法で記録していれば、同じ理由で消滅する可能性がある。たとえばHDDという磁気媒体だけを利用していれば、強力な磁気的打撃を地球全体が受けた場合に、全てのデータが失われる危険がある。場所についても、一箇所に保管していれば、自然災害や戦争などで失われる恐れがある。こうした GitHub の試みは有効だろう。