2・28事件で市民救った弁護士の旧宅 来年3月に一般公開の見通し/台湾(中央社フォーカス台湾)

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(台南中央社)国民党が市民を武力弾圧した1947年の「2・28事件」で多くの人を救った南部・台南市の弁護士、湯徳章(日本名:坂井徳章)氏の旧宅が、来年3月に記念館として一般開放される見通しとなった。旧宅の保存に奔走した台南市文化資産保護協会の黄建龍理事が13日に明らかにした。 湯氏は日本統治時代の1907(明治40)年生まれ。父親は日本人、母親は台湾人で、日本で法律を学んで故郷に戻り、弁護士となった。2・28事件が勃発した際、鎮圧に乗り出した軍に連行されたが、決起を意図していた人々の名簿を事前に焼却し、多くの命を救ったとされる。3月13日に公開処刑され、40年の短い生涯を終えた。 黄氏は、すでに他人の手に渡っていた湯氏の旧宅を買い取って保存しようと、地元の有志や湯氏の子孫らと5月にクラウドファンディングを始めて資金を募り、約1カ月で8231人の賛同者から、目標額を上回る2071万3759台湾元(約7500万円)を集めることに成功。同時に、旧宅の文化財登録申請や、建物を管理し、記念館として運営する「湯徳章記念協会」の設立にも乗り出していた。 黄氏によれば、湯徳章記念協会はすでに、台南市政府からの設立認可を受けており、22日に設立大会を開いて役員を選出する予定。初歩的な計画では、記念館の入場は無料。だが、文化財登録申請の結果が明らかになっていない現段階では運営資金に限りがあるため、寄付を募る可能性もあるとしている。建物は現在、同市によって暫定古跡に認定されている。 (張栄祥/編集:塚越西穂)

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(2020/08/14)