松山英樹に足りなかった安定感 スイングに不安があればメジャーは戦えない【ゴルファー羽川豊の「プロの目」】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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 今年の全米プロゴルフ選手権は、昨年プロ転向したコリン・モリカワ(23)が最終日にボギーフリーの64で回り、逆転で初タイトルを獲得しました。昨年の全米オープンに続く2度目のメジャー挑戦で快挙を成し遂げたのです。  175センチ、73キロと米ツアーでは小柄ですが、サンデーバック9でも1イーグル、2バーディーと勢いが止まらず、混戦模様から一気に抜け出しました。  今季はコロナ中断から再開後の第1戦「チャールズ・シュワブチャレンジ」で2位となり、先月の新規大会「ワークデーチャリティーオープン」ではツアー2勝目と、調子を上げていました。  アイアンに切れ味があって、今大会はフェアウエーキープ率が4日間69・64%(ランク1位)と抜群の安定感がありました。やはり、勝っているのが強みであり、自信につながります。ボールを飛ばして、思い切りがよくなくてはメジャーの舞台では戦えないことがよくわかります。  いっぽう松山英樹は最終日もパープレーと、もうひとつ自分が描いた試合内容ではありませんでした。  ティーショットが初日から曲がり、本人も「原因は力み」と語っていたように、スイングに不安な部分があれば勝つのは難しい。4日間のフェアウエーキープ率35・71%(ランク76位)ではPGAツアーのレベルを考えれば、上位争いに加わるのは困難です。  22位に終わりましたが、それでもフェデックスランクは18位につけており、プレーオフ最終戦進出の圏内です。 「ショットやパットの精度を高めないといけない」と反省しており、最終18番でのダブルボギーや、もうひとつスコアを伸ばせなかった原因を再確認して、次戦につなげるべきです。  5年ぶりのメジャー挑戦だった石川遼は1打足りずに決勝進出を逃し残念でした。それでもスコアのまとめ方や、アプローチなど小技がうまいので、米ツアー再挑戦のプランが出てきてもいいでしょう。 ■渋野のスコットランド2連戦が始まる  さて、渋野日向子の「スコットランド女子オープン」(13日開幕)、メジャー「AIG女子オープン」(20日開幕)の2連戦が今週から始まります。今季は国内の「アース・モンダミンカップ」予選落ちという嫌なイメージもあり、チャリティーマッチではスイングのばらつきが気になりました。バックスイングのトップが低く、コンパクトになっていました。  ボールの

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(2020/08/11)