【スポーツi.】コロナ禍で開幕したMLBの舞台裏(SankeiBiz)

【リンク先抜粋】
 新型コロナウイルスの感染拡大のため延期されていた米大リーグ(MLB)は、約4カ月遅れの7月23日(日本時間24日)に開幕した。ヤンキース対ナショナルズの開幕戦、テレビの瞬間最高視聴は448万人。ここ9年間のレギュラーシーズンで最高の数字だという。コロナ禍の中、ファンが待ちわびていた証拠である。  とはいえ、米の感染者数は400万人を超え、世界で最も多い。MLBも開幕1週間余でマーリンズ、カージナルスで20人以上の選手感染が判明し、10試合以上の延期が発表された。いきなり危機に直面したが、MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは言った。  「基本的に私は打ち切り論者ではない。われわれはプレーしている。柔軟性は必要だが、今止める理由はない。状況は管理できている」  ◆莫大な放映権料  あくまでもシーズン続行を示唆した。理由がある。そこに存在する莫大(ばくだい)な放映権料である。9月29日から始まるポストシーズン、わずか1カ月ほどの日程で動くお金は、総額7億8700万ドル(約835億5600万円=TBS、FOX、ESPNなどと契約)。まさに“ビッグマネー”である。  大リーグのビジネスは、いまや放映権に依存するところが大である。レギュラーシーズンの放映権はMLBだけで年間総額15億ドル(FOXなど3社)にもなる。これに各球団独自の放映収入があるが、162試合完走してこその金額である。60試合なら大幅減額は必至である。  費用対効果のいいポストシーズンで“満額回答”を狙って、シーズンの損失を補填(ほてん)しようというのが見え隠れする。  今季、MLBはポストシーズン進出チームを10から16チームに拡大する。ア、ナの両リーグ各3地区の2以内のチームと残りの球団で勝率上位の2チームが出場権を獲得し、9月29日~10月2日にワイルドカードゲーム(WCG)を2戦先勝の3回戦制で争う新システムである。  その後のスケジュールは例年通り。地区優勝戦5回制、リーグ優勝戦、ワールドシリーズの各7回戦を行うが、昨年まで一発勝負だったWCGが、新システムによって両リーグ合わせて最大22試合増になる。  WCGは3位以下、勝率5割に満たないチームがワールドシリーズを制す可能性もあり、論議は分かれるが、ファン離れが続く近年、新システムで盛り返そうという狙いもある。  ◆最

続きはこちら

(2020/08/09)