栗野宏文さんが問いかけるファッションの真価とは――ファッションが語る物語(ELLE ONLINE)

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ブランドの始祖、マルタン・マルジェラは常に消費社会への疑問やアンチテーゼを思想として持っていました。早くからアップサイクリング手法を取りいれたり、未完成の部分を残したり、と。そもそも“ただの白い布がブランド・レーベル”という時点でマルタン・マルジェラはアンチ・ブルジョワ的な価値観を打ち出すメゾンでした。 いっぽう、後継者のガリアーノは“服作りの技術”を全開させ、マルタンとは異なる美意識を具現化してきました。では今回、なぜガリアーノは“ブルジョワ”というキーワードを打ち出したのでしょう? そこに彼が本質的に持つ“時代を読む底力”を感じます。彼は“ブルジョワ・ジェスチャー”を探るなか、未来のブルジョワは精神的豊かさを求め、エシカルこそが現代におけるラグジュアリーのひとつとなる、という考えから“レチクラ”という概念を具現化しました。彼の造語で、再利用を意味するアップサイクルやリサイクルとメゾンのアイデンティティのひとつであるレプリカを掛け合わせたものです。

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(2020/08/08)