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　川崎のルーキーFW三笘薫は舌をペロッと出し、はにかんだ。「ミスキックですけど、うまく逆を付いて良かった。入ったのが全てです」。プロ初となる2戦連発がリーグ8連勝を呼び込んだ。 　前半5分。ペナルティーエリア左で脇坂のラストパスを受けると、猛襲する相手DF、GK文の動きを見極めて右足を振った。体を開き、インフロントで逆サイドを狙ったはずの球はなぜかニアサイドへ。GK文は予想が外れ、伸ばした右手で触れるのが精いっぱい。うれし恥ずかしの電光石火弾だった。 　待望のリーグ戦初先発で大仕事をやってのけた東京五輪世代の23歳は「競争が激しいので、常に危機感を持ってやれているのが結果につながっている」。首位を走るチームにあって、7月MVPの家長不在を忘れさせる堂々とした活躍だった。

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(2020/08/08)