投資の本質はバブル崩壊の教訓に学べ(LIMO)

【リンク先抜粋】
 バブルを語る上で「特金」と「ファントラ」は外せません。  「特金」とは特定金銭信託、「ファントラ」とはファンドトラストの略で、ともに信託銀行が顧客の資金を預かって株式や債券を利用して運用するサービスです。当時の低金利に加えて金余りの状況から、多くの資金が特金やファントラに流れ込んだことが、バブルの原因であるといわれています。  特金とファントラで資産を運用する最大のメリットは「簿価分離」にあります。簿価分離とは、企業が特金やファントラで資金を運用するとき、その企業が独自に保有する銘柄と、特金やファントラで保有する有価証券を区分して簿価評価(資産の価値を、その資産を購入したときの価格で評価する方式)を行う方法のことです。  たとえば、ある企業がA社の株式10万株を20年前に1株200円で取得していたとします。しかし、同じA社の株式を最近、追加で10万株、1株1000円で追加取得すれば、A社の1株当たり簿価は600円になります。A社株を信託形式で取得すれば、簿価通算(企業等の法人が有価証券投資の際に税務上、すでに保有している同じ銘柄の有価証券と帳簿価額を通算して損益を計算すること)の必要はありません。  つまり、20年前から保有しているA社株の単価は200円のままで、含み資産(帳簿上の資産の価値が、会社の資産の価値を上回っている場合の価値の差)として温存できます。信託形式で取得したA社株は簿価1000円として売却時の税務計算を行うことになります。

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(2020/08/08)