ゲーム障害の原因はプレイ時間ではなく問題の“問題化”?(TOKYO MX)

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TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。7月16日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、慶応大学特任准教授でプロデューサーの若新雄純さんが“子どものゲーム障害”について述べました。 ◆ゲーム障害の原因は!? 子どものゲーム利用時間を1日あたり60分までなどと定めた香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」についてのオンライン・シンポジウムが開催。社会学者で大阪大学非常勤講師の井出草平さんは、条例の根拠となったWHO(世界保健機関)のゲーム障害について「一般にわかりづらく大きな誤解がある」と指摘。WHOではゲーム障害を含む精神障害は「“病気”ではなく“関連保健問題”」としており、「病気だというのは誤解だ」と述べました。 以前からこの条例に関心を寄せ、個人的に取材してきた若新さんによると、その背景にはさまざまな問題があり、「いつの間にか新しい決まりを作ることが目的化し、中身がないものになってしまったという見方もある」と言います。そして、それがいよいよ形になり、中身の検証が始まってきましたが、「本当にゲームのプレイ時間そのものがゲーム障害を引き起こしているという話なのか」と疑問を呈します。 ゲーム障害の要因は多々あり、現在は長時間プレイが直接関係しているとは言えないという見解が多いようで、「むしろ、学校でいじめられていたり、自分の活躍の場が見出せない子どもが、ゲームのなかに自分の居場所や出番を求めたり、そこに逃げることが問題であり、それでゲームに依存してしまう」と若新さん。さらには、「ゲームが問題なのではなく、家庭のなかで子どもが頑張っていることを注目してあげたり、学校や学校以外でも活躍の場が持てたりするような働きかけをすることが必要という議論が進んでいる」と話します。 ◆問題は“問題化”してしまっていること では、ゲームをやる子どもに対して「親はどう働きかけるべきか」。根拠もわからず、良かれと思ってゲーム時間を制限する親も多いなか、若新さんは「ゲームという行為のなかに問題があるのではなく、『あなたが今やっていることは問題なんだ』と問題を作り出していることが問題だと思う。つまり、“問題化させてしまっている”こと」と主張。 しかも、子どもは“問題だ”と言われ続けると、自分は問題の

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(2020/08/08)