将棋名人戦第5局 挑戦者・渡辺明2冠が3勝目で悲願の名人獲得に王手「乗り越えていければ」(スポーツ報知)
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将棋の第78期名人戦7番勝負の第5局が8日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の挑戦者・渡辺明2冠(36)=棋王、王将=が128手で豊島将之名人(30)=竜王=に勝ち、対戦成績を3勝2敗として初の名人獲得に王手を掛けた。
序盤から前例のない力戦になり、終盤戦を迎えるまで先手の豊島名人が微差のリードを保ったが、渡辺2冠が最後に抜け出した。自玉の「薄さ」というマイナスを「広さ」のプラスに転換させ、逃げ切った。
局後は「力戦形で読んでみないと分からないところもあり、見た目の判断が通用しない将棋でした」と難解な勝負を振り返り、次局に向け「来週すぐありますけど、こういう状況(名人に王手)を迎えたことがないので、当日どういう気持ちで指すか分からないですけど、乗り越えていければと思います」と抱負を述べた。
渡辺2冠は歴代5位のタイトル獲得通算25期を誇る実力者。名人と並ぶ2大タイトルである竜王は獲得11期を数えるが、過去に名人挑戦・獲得がなかった。14、15日に関西将棋会館で行われる第6局は悲願成就を目指す一局となる。