帝京逆転V 9年ぶり東東京制す(産経新聞)

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 今夏の甲子園大会、地方大会の中止を受けて都高野連が開催する2020年夏季東西東京都高等学校野球大会は8日、東東京で決勝が行われ、帝京が延長十一回、関東第一に3-2でサヨナラ勝ちし、9年ぶりに夏の東東京を制した。帝京と西東京で優勝した東海大菅生は10日正午から、大和ハウススタジアム八王子で東西決戦を行い、東京の頂点が決まる。  帝京が劇的な勝利を収めた。1-2の劣勢で迎えた九回。四球をきっかけに新垣の左前打で一、三塁の好機を演出すると、武藤がスクイズを初球で決め同点に。十一回に新垣が左越えにサヨナラ2塁打を放ち、西東京の頂点に輝いた。  関東第一は先制を許すも五回、1番重政の右越え二塁打で逆転に成功。その裏にマウンドに上がったエース今村が九回1死まで走者を許さない気迫の投球を見せたが、あと2死が遠かった。 ■サヨナラ打、ヒーローに 帝京3年・新垣煕博選手  同点で迎えた十一回1死一、二塁。「ここで決める。自分が最後のヒーローになる」。低めの真っすぐはバットの芯に当たり、優勝のサヨナラ打となった。  甲子園がなくなり、練習して意味があるのかと自暴自棄になることもあった。沖縄県から帝京に進学したのは、長らく甲子園から遠ざかる同校を「自分が試合を決めて甲子園に行く」という思いがあったからだ。  代わりのモチベーションとなったのは、甲子園通算51勝の名将、前田三夫監督への恩返しだった。「自分たち3年生の代で、監督を甲子園に連れていく」。その思いを忘れずに、コロナ禍の中で練習に励んだ。  決勝では1点を追う九回裏、ヒットエンドランを成功させて同点劇にも貢献。最後の打席では、3年間を共にしたチームメートや、前田監督の顔がよぎった。  甲子園はないが、自身の一打で9年ぶりの優勝を決め、目標をかなえた。10日には西東京代表との東西決戦。「監督を『東京一の監督』にしたい」と次の目標に向かう。(飯嶋彩希) ■最後に油断が…唇かみ 関東第一3年・重政拓夢選手  試合終了の瞬間、「やり切った。悔いはない」。一度はそう思った。しかし、整列すると涙が止まらなくなった。「最後に油断ができたのかもしれない」と唇をかみ締めた。  俊足好打を持ち味に1年夏からベンチ入り。昨夏は甲子園8強入りにも貢献した。「観客が多く、会場の迫力を感じた」。もう一度、夢の舞台へ-。そう誓って臨んだ

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(2020/08/08)