ソフトバンク、死球の後でも内角攻め必要/里崎智也(日刊スポーツ)

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<楽天4-2ソフトバンク>◇8日◇楽天生命パーク 初回、二保-甲斐のソフトバンクバッテリーは楽天ロメロに対して内角を攻めて死球を与えた。その時、この死球が生きるか、もしくはある意味無駄に終わるか、注目していた。ソフトバンクは前日もロメロに2本浴びている。東浜と高橋礼が、いずれも外角への変化球を運ばれた。 【写真】左中間へ先制の二塁打を放つ渡辺佳 そうした伏線があるから、甲斐も内角を攻める配球を選択し、二保も狙いを理解した上で果敢に攻めた。それは理解できる。戦略を持っての内角攻めで、意図的な死球ではないのは見れば分かる。 しかし、3回の第2打席では、初球外角へのツーシームでストライクを取った後、2球目の外へのカーブを左翼スタンドに運ばれた。これでは初回にインコースを攻めた意味がなくなってしまう。外に投げるにしても、せめて初球はもう1度内角を攻めなければ。ロメロに「インコースを攻めるよ」という意思表示をしなければ、死球はまったく意味がなくなってしまう。 あえて二保-甲斐のバッテリーに強く言いたい。死球を与えてしまったのは事実だが、それがどうした?と。勝負しているのであって、わざとぶつけているわけではない。当たっているロメロを厳しく攻め、思い切ったスイングをさせない。それがバッテリーの共通した狙いだったはずだ。 二保にしても、0-1のカウントから外にカーブを投げるなら、低めにワンバウンドにするくらいの意識が必要だった。真ん中へ甘く入ったカーブでは、意識が足りないと言われても仕方ない。ましてやランナーもいない状況だった。 死球を出したら、もう内角は攻めないのか。そう思われたらロメロはますますたやすく外を狙ってくる。5回は再び内角を攻める配球をしたが、甘く入ったところを左翼フェンス直撃の二塁打。後手に回っている。ソフトバンクは今週1勝4敗。好調な打者を攻略するには、厳しく継続して攻めなければ活路は開けない。(日刊スポーツ評論家)

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(2020/08/08)