VOGUEGIRLエディターが選ぶ スリル・ホラー映画&ドラマ7作(VOGUE GIRL)

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<隙のない映像美で際立つ、エレガントな歪みが圧巻> 『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』などで知られるパク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作『イノセント・ガーデン』(2013)を遅ればせながら観ました。18歳の誕生日に最愛の父親を失くした主人公のインディア(ミア・ワシコウスカ)。残された美しい母(ニコール・キッドマン)、突然現れた伯父チャーリー(マシュー・グード)とはじまった共同生活で、次々と不可解な出来事が起きていくというサスペンスです。圧倒されるのは緊張感のある映像美。ペールグリーンの冷たく瀟洒な一軒家を舞台に、画家バルテュスの絵画のような(インディアの衣装はバルテュスの絵画に出てくる少女にインスパイアされたそう)官能エレガンスで表現された世界が怖く、美しい。危うげな映像美は少女と大人の間のフラジールな主人公にも通じます。心揺さぶられるのは音楽も。フィリップ・グラスが書き下ろした「duet」をインディアとチャーリーがピアノで連弾するシーンは、言葉は交わさなくとも絡み合うスコアがセンシュアル。次々と伏線が明らかになるラストまで、ヒリっとする感覚が止まらないはずです。(VOGUE GIRL エディター 蔵澄 千賀子)

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(2020/08/08)