佐藤康光九段、見事な“会長のお仕事”永瀬拓矢二冠に快勝「ミスなく指せました」/将棋・AbemaTVトーナメント(ABEMA TIMES)
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プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝トーナメント準決勝、チーム永瀬VSチーム康光が8月8日に行われ、第4局で佐藤康光九段(50)が永瀬拓矢二冠(27)とのリーダー対決を制し、チームの連敗を「3」でストップ、この日初の勝利をあげた。
【動画】両チームの試合前インタビュー
「レジェンド」たちがあっさり終わるはずもなかった。超早指しという局地戦において、個人としては連敗が続いていた佐藤九段。タイトル13期、永世棋聖、さらには日本将棋連盟の会長という、実績と重責の棋士が、ようやく伸び伸びと指し続けた。
先手番で迎えた本局は、出だしこそ相掛かりだったが、途中で永瀬二冠が飛車を展開したことで、対抗形のような展開に。着実に駒得すると、道中少し攻めが細くなったと思われたところもつなぎ、驚異的な粘りを見せる永瀬二冠を振り切った。対局後には「最後までミスなく指せました。ずっと連敗が続いていたので、タイトルホルダー相手にこれを大きな自信に、次につなげたい」と、ホッとした表情も浮かべていた。
森内俊之九段(49)、谷川浩司九段(58)の永世名人に、永世棋聖の佐藤九段。若手実力者が集う優勝候補の筆頭チームに、第1局から3連敗と苦しんだが、流れを食い止めたあたりはさすが“会長”。大逆転劇への準備は整った。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。
◆決勝トーナメント進出チーム
チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷