世界陸連も評価「札幌の気象条件いい」 マラソン競歩コースの実地検証(産経新聞)
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東京五輪のマラソンと競歩の札幌開催をめぐり、大会組織委員会と札幌市などは8日、コース上の気象条件などを調べた「実地検証」の結果、ワールドアスレチックス(世界陸連)から「コンディションは非常にいい」と評価を受けたことを明らかにした。
実地検証はマラソンと競歩の開催1年前に合わせて6日から実施。特例で入国を認められた世界陸連の医事委員会のメンバー2人も参加し、競技と同じ時間帯に気温や湿度といったコンディションのほか、選手の輸送に影響する車の往来などを調べた。
この日の検証ではマラソンのスタート時間に当たる午前7時の気温は20度と涼しく、世界陸連からはコース内に樹木やビルの影で直射日光を避けられる部分が多いことも評価を受けたという。組織委の森泰夫・大会運営局次長は「選手の安全を担保することは必要不可欠。救護ステーションや給水ポイントの配置についても議論を進めていきたい」と話した。
また、日本陸連もコース上で気象データを詳しく調査。東京開催の場合は暑さ指数(WBGT)が「危険」とされるレベルになることも懸念されていたが、札幌は2段階下の「警戒」レベルにとどまった。日本陸連の杉田正明科学委員長は「(五輪の1年延期で)夏場のリアルなデータを収集できたことはメリット。データを選手に伝えて、練習に生かしてもらいたい」と話した。