建築を学びたい中高生に知っておいてほしいこと 個性が発揮できるのが建築の面白さ(ベネッセ 教育情報サイト)
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構造は、地震や災害から建物を守る大切な部分。耐震性を高めるために、鉄骨構造などで柱と梁(はり)を一体化したラーメン構造が有名ですが、あのサグラダ・ファミリアのような巨大な建築をガウディはアーチ架構(かこう)で成立させているとか。構造を考えてこその建築、というのがうなずけます。日本はとくに地震など災害の多い国です。海外の地震のない場所に建てられる物以上に構造部分の重要性が高く、その需要も多いようです。耐震技術がまだそれほど高くなかった頃に建てられた物や、すばらしい建築だけど老朽化して耐震性が危ぶまれる建物も日本には数多くありますが、現代の建築構造学者たちが構造学的な視点から補強し、安全で長く利用できる建物へ昇華している例もあります。
たとえば、世界的に活躍されている建築家、今川憲英氏は、横浜の赤レンガ倉庫の耐震改修を行いました。ただ補強するだけでなく、デザイン性にも配慮することで、老朽化した建物をより現代的に、魅力的に甦らせることができるのです。
これは、歴史ある建物を壊してしまうことなく、地球に優しい建築の形といえるのではないでしょうか。