原監督「まさにユーティリティー」増田大輝投手起用(日刊スポーツ)

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<阪神11-0巨人>◇6日◇甲子園 阪神中谷の満塁弾で沸く中、巨人増田大輝内野手(27)が、グラウンドに現れた。11点ビハインドの8回1死。小走りで向かったのは内野手が集まるマウンド。リリーフカーを出せるように左翼の扉も開いたが、輪が解けると同時に、増田大がポツンとマウンドに残った。この回から登板した5番手の堀岡が7失点と炎上。6連戦の3戦目で連戦も続く中、原監督は監督通算14年目で初となる野手をマウンドに送った。 【写真】緊急登板した巨人増田大輝内野手 原監督 チームの最善策ですね。6連戦という連戦、連戦、連戦の中であそこをフォローアップする投手はいないですね。1つの作戦だからね。あそこで堀岡を投げさせることの方がはるかに失礼なこと。 小松島3年夏以来のマウンドにも冷静だった。近本を相手に、セットポジションからの1球目。132キロの直球が外角に外れた。異様な雰囲気にも2球目も淡々と130キロの直球でストライク。テンポよく投げ、2-2から136キロの直球で二ゴロに抑えた。2人目の江越にはフルカウントからのスライダーがわずかに外れたが、次打者の大山に自己最速を2キロ超えるこの日最速タイの138キロ直球を続け、右飛に抑えた。 昨季から、ひそかに温められたプランだった。増田大は後藤野手総合コーチから「頭には入れておいて」と言われ、スクランブル登板を頭の片隅に置いた。だから、この日、8番植田の打席中に首脳陣から投手の準備を通達されても、慌てることなく、岸田を相手にベンチ前で投球練習。マウンドではなく、平地だったが13球中7球ストライクを投げ、2/3回を無安打無失点で勝ちパターンの救援陣の温存に成功した。 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、タイトな日程が組まれる中、「2020スタイル」の1つの戦略と言える。メジャーでは見られるシーンだが、日本球界ではレア。過去にも「代打桑田」、「キャッチャー木村拓」で驚かせた原監督は「リリーフ陣、投手陣も含めて、あそこで止めてくれたというのは非常に助かりました。堂々と、ストライクが入るというのはまさにユーティリティー。見事だと思いますね」とたたえた。【久保賢吾】 ◆巨人原監督のサプライズ采配 第1次政権の02年6月19日横浜戦、11回にベンチに野手がいながらも投手の桑田を代打で起用した。第2次政権の09年9月4日ヤクルト戦で

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(2020/08/06)