人材育成や実践で協定 施設長らの「波竹の会」(福祉新聞)

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 社会福祉法人の理事長や施設長らでつくる勉強会「波竹の会」が7月20日、龍谷大社会学部と大学院社会学研究科の間で包括協定を締結した。会に加盟する9法人がインターンシップで学生を受け入れるなど、福祉人材の育成に協力し、大学との共同研究も進めていく。  波竹の会には、大阪府や埼玉、岐阜両県の法人が加盟し、定期的な勉強会を開いている。  今回の協定は、波竹の会に加盟する社会福祉法人「みささぎ会」(大阪・藤井寺市)が従来、社会学部の実践型授業で講演協力を行ってきたことがきっかけで実現した。今後、会全体で連携を強化する。  法人側は、インターンシップで現代福祉学科の学生を中心に受け入れ、職員採用も積極的に行っていく。一方、大学側は、社会人向けの1年制修士課程などに波竹の会に加盟している法人職員を推薦入試で受け入れていく。  また、福祉現場の職員のストレスや生活改善をテーマに共同研究も推進する。その一つが、社会学部の研究で進めているラジオ体操。コロナ禍で不安が募るなか、「みささぎ会」は1月から運営する介護施設に導入し、就業前や休憩時間に職員がラジオ体操を行っている。他法人も今後、活用するといい、具体的な成果を共同で検証していく。  7月20日、社会学部がある瀬田キャンパス(大津市)で開かれた包括協定締結式には波竹の会から8法人が出席。会を代表し、社会福祉法人「八尾隣保館」(大阪・八尾市)の荒井惠一理事長が「この事業に参加する若者が増えることを期待したい。福祉現場のスキルアップにもつながるはず」と強調した。  一方、社会学研究科の安西将也研究科長は「福祉現場の課題解決に向けて共同で成果を発信していきたい」。社会学部の山田容学部長は「学生にとっても大きな刺激になる」とエールを送った。  波竹の会は2014年、地域ニーズへの対応などで社会福祉法人への批判が全国的に高まったことを受けて発足。現状に大きな波を起こし、破竹の勢いで社会福祉の使命を全うしようと名づけられた。  16年に会の提言を盛り込んだ冊子『沈む社会への挑戦』を刊行。今年4月には、小学生向けの福祉教材『いつも笑顔でいたいから』を発刊している。

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(2020/08/06)