「香港、捨てるつもりなんだろうね」“民主の女神”周庭氏に有罪判決……辛坊治郎が中国政府の意図を分析(ニッポン放送)

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2014年の香港の民主化デモ「雨傘運動」を主導し、「民主の女神」とも呼ばれた周庭(しゅうてい/アグネス・チョウ)氏が、昨年2019年6月に違法集会を扇動したとして公安条例違反に問われた罪の公判で、香港の裁判所が有罪判決を言い渡した。 量刑は12月1日に宣告されるということだが、周庭氏とテレビ番組で何度も話をしたことがある辛坊は「特になにか悪いことをした人という印象はないのですが、中国の共産政権下では犯罪者になるということですよね」と静かに一言。 飯田浩司アナウンサーが「今回は去年6月の違法集会を扇動したことが罪状になっているが、焦点になっているのが、(6月30日に施行された)国家安全維持法違反。今のところ出てないですけど、過去に訴求するのかどうか」と話すと、辛坊は「罪刑法定主義というのがあって、そんなこと言ったらなんでも罪になるじゃないですか」とヒートアップ。 重ねて、「中国は立法、司法、行政の上に中国共産党があるという体制で、それは法治国家でなく“人治国家”だろうと全世界的に批判を受けた。形(かたち)上は次々と法律は作っているけど、ありえないだろうという法律を作って、『うちは法治国家だから、法律はちゃんとあるんだから』と言ってるという現実がある」と話し、「香港は我々が愛した香港でなくなりつつある、というか、もうなくなっている感じだよね」と感想を述べた。 続けて辛坊は香港の現状と未来について、「ちょっと前まで歯止めが効いていたのは、中国にとって香港というのが経済特区として中国の経済を引き上げるための原動力だったから。香港は一国二制度で自由と民主主義を守るという建前で、中国本体の原動力になるから放置していた。今は、中国本体で十分肩代わりができ、金融センターとしても香港より上海のほうが上になっている状況で、相対的に中国のなかで香港の地位が下がっている。こんなにややこしくて、香港発で自由や民主化の運動が中国本土に波及するリスクを考えたら、今の香港ぶっつぶしても経済的に代替都市が育っているので大丈夫。香港は捨てるつもりなんだろうね。そうじゃないとこんなことできないよね」と辛坊節で鋭く解説した。

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(2020/08/06)