読書時間を減らし、自身を深掘りする時間を増やす…読書感想文の「裏ワザ」って?(TOKYO FM+)

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高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。毎週火曜日は、慶應義塾大学特任准教授でプロデューサーの若新雄純さんとお届け。8月4日(火)の放送では「若新流・読書感想文」をテーマに、一般的な書き方のコツを紹介しつつ、若新流も指南しました。 夏休みの宿題の定番である読書感想文は、読み書きに慣れ親しんでいないとなかなか手がつかないもの。本の選び方や書き出し方……想像しただけで頭を抱える児童・生徒のみなさんも多いのではないでしょうか。 若新さんはかつてある“秘策”を駆使し、読書感想文を入選させた経験を持つそう。それは中学3年なのに小さな子どもが読む絵本をチョイスしたこと。若新さんいわく、読書感想文の肝は自分がどう感じたかを書くことで、本の内容をまとめることではないと言います。そのためには、読むのに時間がかかる本は避け、自分の考えや環境と結びつく物語を探すべきとも。 「当時、僕は夜が怖かった。その絵本の主人公もやはり同じだったけど、勇気をだして目を開けてみたら夜は暗闇ではなく、いろいろなものが見えたという内容で。だから僕もなぜ闇が怖かったのか、など自分に置き換えて(感想文を)書けた」と振り返ります。 読書時間を減らし、自身を深掘りする時間を増やすこと。文章の割合の多くに自分が感じたことを書くこと。これらが若新さんの考える読書感想文のコツでした。「自分の心や内面を言語化する。本の内容を書くのはおまけです」と若新さん。実は、中学生なのにあえて絵本を選んだという意外性が先生に受けるだろうと、ほんの少しの打算もあったそう。 たかみなは「絵本は考えさせられるものも多い。(本の内容の)長さだけじゃなく、自分とどうつなぎ合わせるかが大事なんですね」とうなずきました。 読書感想文に関する思い出もさまざま。当時、苦労したリスナーからは「ドフトエフスキーの『罪と罰』で書いた。最初とあとがきを読んだだけでした」「レビューをかいつまんで書いたのに、よくまとまっていると先生からほめられた」「漫画『金田一少年の事件簿』で書き、突っ込まれたら小説版を持っていった」など数々の“裏ワザ”も寄せられました。 (TOKYO FM「高橋みなみの『これから、何する?』」2020年8月4日(火)放送より)

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(2020/08/04)