英国、日本との妥結急ぐ 通商交渉、離脱後初の実績へ(産経新聞)

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 【ロンドン=板東和正】英政府は日本との新たな貿易協定の交渉妥結を急ぐ。欧州連合(EU)を離脱した英国は、自由貿易協定(FTA)など新たな将来関係の構築に向けたEUとの交渉が難航。離脱後に独自の貿易交渉を合意させるという「実績」を早期に作りたいジョンソン政権の思惑があるようだ。  ロイター通信によると、ジョンソン首相の報道官は3日、日英の貿易交渉について「協議は順調に進展しており、近くまとまることを望んでいる」と述べた。英メディアによると、日英の交渉は早ければ9月までに合意に達すると予想されている。  英国は今年1月末にEUを離脱後、EUとFTAなどの交渉を開始。しかし、公正な競争条件の確保や漁業権などをめぐり、双方の溝は大きく、年内の合意が困難視されている。5月に開始した米国とのFTA交渉についても、合意は11月の米大統領選以降になるとみられている。  英国がEUを離脱した目的の一つが、独自で貿易交渉を結ぶことだっただけに、貿易協定をめぐる協議が膠着(こうちゃく)する状況が続けば「離脱を推進したジョンソン政権の支持率低迷につながる」(通商問題の英専門家)。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は7月30日、「英国はEU外で独自の取引ができることを示さなければならないという特別なプレッシャーにさらされている」と分析した。  第一生命経済研究所の田中理主席エコノミストは「ジョンソン政権は、日本との貿易協定を離脱後初の貿易交渉の成功例にしたい考えがある」との見方を示した。

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(2020/08/04)