住民投票の条例案は「否決すべき」 (静岡市)(静岡放送(SBS))

【リンク先抜粋】
 静岡市役所の清水庁舎移転の是否を問う住民投票の実現は難しくなりました。5万人を超える署名が集まった条例案は8月4日、市議会の委員会にかけられ「否決すべき」と判断されました。 <熊坂良記者>「これから総務委員会が行われ、議員8人が市の担当者に質問をしながら議論を行います」  市議会の委員会は、重要な議案について本会議にはかる前の段階で一部の議員が審議する場です。4日は、市民団体の代表者が住民投票を求める理由や市民の思いなどを伝えました。 <静岡住民投票の会 神戸孝夫代表>「なぜあえて津波浸水想定区域に庁舎や病院を新たな移転先とするのかという、私たち住民の素朴な疑問には(市長が)真摯に答えたことは一度もありません」  清水庁舎をめぐって市民団体は、津波浸水区域への庁舎移転計画に強く反対し、住民投票実施のための条例制定を求めています。集めた署名は5万2300人分で、住民投票の直接請求に必要な条件を大きく上回る数でした。しかし、田辺市長は3日の本会議で、条例の制定に反対しました。 <田辺信宏市長>「市民の意見の集約が十二分に図られたものであり、その意見の集約を踏まえて、市議会における意思決定がすでになされている案件です」  4日の委員会では、新しい庁舎の建設について市民の合意が得られているのかが議論のポイントでした。 <反対議員>「現庁舎の津波浸水区域は良くて、(新庁舎建設予定候補地の)JR清水駅東口はなぜダメなのか。相容れないと思った」 <賛成議員>「お金をかけて津波想定区域に移転するよりも、まずは現庁舎の長寿命化などを考え、その後津波想定区域外への模索を図る」 【挙手による採決】「賛成少数、よって否決すべきものと決定」  住民投票条例案は、これまで住民との議論を重ねてきたという理由で「否決すべき」と判断されました。 <静岡住民投票の会 神戸孝夫代表>「私たち自身としてはアピールできたのでは。小さな石だけれど一石を投じることができたのではと思っている」  条例案は、最終的に7日金曜日の本会議で審議されますが、市議の多くが反対にまわるとみられ、否決される見通しです。

続きはこちら

(2020/08/04)