24歳女性が生まれ育った日本海で海女さんデビュー 「早く一人前になりたい」 福井・坂井市三国(福井新聞ONLINE)

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 福井県坂井市三国町の24歳女性がことし海女さんデビューした。生まれ育った三国の海が大好きで、幼い頃からあこがれの存在だった。まだ経験は浅く、全て勉強中というが「潜るのが楽しい。ベテランの海女さんみたいに、早く一人前になりたい」と目を輝かせている。  「民宿ちひろ」(同町、増田収代表)の長女増田美愉(みゆ)さん。所属は雄島漁協の米ケ脇支所。メンバーは80代ら11人おり、増田さんは現在準会員で2、3年の経験を積むことで正会員になれるという。  子どものころから目にしていた海女さんの姿は「かっこよく、あこがれの存在」で、いつか私もと心に決めていた。大学で観光経営を学び、卒業後に2度の海外留学を経験。今春から仲間に加わった。波が高い日など漁に出ない日は家業を手伝っている。  民宿の窓からは日本海が広がり、海の岩場までは歩いて数分。昔からの遊び場で、少しの時間があれば海に潜った。民宿の料理で一品足りない時、30分程度でタコを手づかみして戻ってきた。「泳ぐのも潜るのも好き。海にはいろんな生き物がいておもしろい」  4月末に解禁となったワカメ漁がデビュー戦だった。20~30秒潜って顔を一瞬上げて、また海の中へ。「かなりしんどいけど、楽しい」と屈託ない。漁を終えても下処理や乾燥といった仕事があり、海女の仕事の大変さも知った。  ワカメ漁の後は、サザエ、アワビ、ウニ漁に挑戦した。ただ出漁はまだ数えるほどで、先輩海女さんの仕事ぶりを日々勉強中という。「潮の満ち引きや海の様子で直感的に獲物を狙っている。海をもっと知り、経験を積んで漁獲を増やしたい」と意気込む。  ベテランの内田トモエさん(66)は「息が長く、深く潜れる。いい海女さんになれる」とエール。米ケ脇支所の倉谷政行支所長は「若手が入ると活気づく。ただ誰も教えてくれないのが海女の世界。先輩の姿を見て、経験を積んでほしい」と見守っている。

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(2020/08/04)