ヘアドネーション「僕も」 掛川の小5、3年ごし40センチ断髪(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

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 「病気の子に自分の髪を贈りたい」-。掛川市立西山口小5年の伊藤正悟君(10)が、病気などで髪を失った人に人毛で作ったカツラを贈る活動「ヘアドネーション」に協力した。髪を伸ばした期間は3年。黒髪が腰に掛かるほどまでになったサッカー少年は7月下旬、菊川市内の美容院で断髪に臨んだ。 【写真】40センチ髪を切り、笑顔を見せる伊藤君  髪を伸ばすきっかけは2年生の道徳の授業。小児がんの女の子が髪を失ったという話を聞き、胸を締め付けられた。「何かできないかな」。そんな思いでいたある日、テレビ番組でヘアドネーションを知り、髪を伸ばそうと決意した。  これまでの3年間、苦労は少なくなかった。「男の子なのにどうして」と疑問に思われ、同級生にからかわれたことも。学校から泣きながら帰った時、母親の佳美さん(40)が「人と違うことをすると風当たりも強い。それに勝つか負けるかは自分次第」と語り掛けると、負けず嫌いの伊藤君は改めて意志を固めた。周囲に髪を伸ばす理由を話すと理解し、次第に応援してくれるようになった。  長い髪は手入れに手間が掛かった。毎日、両親が手伝って伊藤君の髪を丁寧に洗い、乾かし、縛った。大好きなサッカーの練習も、夏は特に大変だった。  カットの日、伊藤君は髪を三つ編みにし、後ろで一つにまとめた姿で菊川市の美容院「Hairroom Cover(ヘアールームカバー)」を訪れた。同美容院で男の子のヘアドネーションに協力するのは初めて。美容師の藤田将人代表(36)はやや硬い表情の伊藤君を出迎えると、長さがそろうよう髪をいくつもの束に縛り、その一束ずつに丁寧にハサミを入れた。  切り取った髪の長さは約40センチ。バリカンも使って刈り上げた頭を触った伊藤君の第一声は、「ない!」。そして、「すっきりして軽くなった」と晴れやかな笑顔を見せた。  佳美さんは「からかわれたり、褒められたり、多くの価値観に触れ、いろいろ経験ができたと思う」と振り返る。3年ぶりに短髪になった伊藤君は「病気の子に喜んでほしい。大切に使ってもらえたら」とはにかんだ。  <メモ>静岡県内でも広がりつつあるヘアドネーション。菊川市の「Hairroom Cover」は、2017年からヘアドネーションの支援団体「JHD&C(ジャパン・ヘアドネーション&チャリティー)」に登録している。今年はすでに、同美容

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(2020/08/04)