農林水産物・食品の輸出、上半期8・2%減 8年ぶりマイナス(産経新聞)

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 農林水産省は4日、今年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額が前年同期比8・2%減の4120億円だったと発表した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、海外での外食や業務用の需要が落ち込んだ。一方、米のように消費者の「巣ごもり需要」を背景に伸びた品目もある。令和12年に輸出額を5兆円へと引き上げる政府目標の実現に向け、戦略の立て直しが課題となる。  上半期としては、東日本大震災の余波があった平成24年上半期(4・6%減)以来8年ぶりのマイナス。月別では5月が前年同月比3・1%増だったが、他の月はマイナスだった。  上半期の輸出額を品目別にみると、多くの品目が前年実績を割り込んだ。真珠は主力の香港向けが振るわず、前年同期比87・4%減と苦戦が目立った。外食・業務用の需要低迷で牛肉は23・0%減、日本酒は24・9%減だった。一方、海外でも消費者の巣ごもり需要がみられ、米は28・9%増、牛乳・乳製品も21・5%増と大幅に伸びた。  担当者は「感染が容易に収まらなければ巣ごもり需要はそれなりに定着していくのでは」と指摘。消費動向の変化を輸出戦略にどう結びつけるかが問われる。  国・地域別では、最大の輸出先である香港が前年同期比13・1%減で、米国も13・5%減った。一方、上位の輸出先では、中国が4・7%増、台湾が3・6%増、ベトナムも16・7%増で、ばらつきもみられる。  江藤拓農水相は記者会見で「アジア向けは回復傾向にある半面、米国や欧州向けは厳しい。商流をまず絶やさないという努力が引き続き必要だ」と話した。

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(2020/08/04)