広島「真夏のストーブリーグ」の異常事態 早くも“ポスト佐々岡”論争(夕刊フジ)

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 【江尻良文の快説・怪説】  広島・佐々岡真司監督(52)の後任候補として、早くも黒田博樹、新井貴浩両氏、さらには阪神前監督の金本知憲氏といった有力OBの名前が飛び交っている。この異常事態の楽屋裏は?  球界には「真夏のストーブリーグ」という言葉はあるが、就任1年目の監督の後任が云々されるのは極めて異例だ。  確かに松田オーナー、佐々岡監督は原巨人からのV奪回を高らかに宣言しながら、巨人戦で7年ぶりに5連敗を喫するなど、中日と最下位を争う惨状。赤ヘルファンの怒りが爆発するのは時間の問題だ。  そこで、誰もが興味を持つ次期監督情報で、ガス抜きという狙いもあるだろう。背景としてもうひとつ、広島OBたちの深刻な危機感も見え隠れする。というのも、現状が全く想定外の非常事態かと言えばそうでない。実はOBたちが本音では、危惧していた通りの展開になっているのだ。  「ドラフト1位の森下(明大)は即1軍で使える。2ケタ勝つだろうし、新人王最有力は間違いない。だが、リリーフを期待して獲った外国人3人がひどすぎる。キャンプで見たが、まともにストライクが入らない。あのコントロールでは使えない。いまの野球は先発陣よりリリーフ陣が大事。勝利の方程式を確立しないと優勝できない」  ズバリ的中だが、さらにリーグ3連覇のさなかで、チームの長期低迷まで予言したOBがいる。  「セ・リーグの1強と言われているが、タナキクマル(田中・菊池涼・丸)のトリオがいればこそ。一番早くFA権を得る丸が移籍したら、昔の弱小球団に逆戻りだよ。丸がトリオを束ね、チーム全体をまとめている真のリーダーだからね」  その丸が昨季FAで加入した巨人が、たちまち5年ぶりにリーグ優勝を遂げた。一方の緒方広島は4連覇を逃し、初年度以来のBクラス4位に転落。引責辞任している。  今季の佐々岡広島もBクラスで終わるようなら、OBの恐怖の予告通り「昔の弱小球団に逆戻り」の流れに入ってしまう。そんなOBたちの切実な思いが、早々と次期監督候補の名前が飛び交う「真夏のストーブリーグ」に火をつけている。(江尻良文)

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(2020/08/04)